前回は、「同じものを見ていても、それぞれ『見えている』ものは違う」というお話をしました。

画像情報を処理するときに、すべてを処理せずに、個々の特有のフィルタを通して処理するためにこのような事が起こります。

このフィルタ、個人によって異なるわけですが、同じ個人でも意識によって変わります。

つまり、意識によって見えるものが変わる、ということです。

これ別に珍しいことではなく、多くの方が経験していると思います。


男性ならば車を購入するときとか、女性ならちょっと高級なブランドバッグでも買おうと思ったときとか。

たとえば、レクサス(トヨタの高級車)を買おうと思ったとしましょう。

そうすると、まずはネットで調べたり、ディーラーの所に行って、カタログをもらったり、あるいは試乗したりしますよね。

ところが、そのときからなぜか不思議なことに、やたらにレクサスが目に付くようになってきます。

もちろん、いきなり街中にレクサスが増えたわけではありません。

これまでレクサスも「ただの車」としか見えていなかったのが、欲しいという意識があるから、特別に画像処理して「見えてきた」というわけです。

こんな経験って、ありますよね。


車の購入なんて長い人生では大したことではありませんが、これが会社の経営を任されたとか、弁護士のように○○士と付く職に就いた、といったことになると人生に大きな影響を与えます。

経営を任されたりすると、コストが気になったり、新しい事業は何かないかと探し始めたりするわけです。

状況が変わり、意識が変わり、見えている世界がまったく変わってくるわけですね。

だから、そうした意識を持っている人の方がそうでない人より、はるかに経営がうまくいく確率が高くなります。

だって、そりょそうですよね。経営に関することが見えてくるわけですから。


さて、これまで話したことは、実生活でもそのまま応用可能です。

○○が欲しいとか、○○になりたいとか思ったら、車を買うときと同じ事をすればいいだけですから。

少なくとも「願いを叶えるナントカ」とかいうのより、ずっーーーと実践的ですよね。

自分の見える世界を変えるわけですから。


今回はここまで。

次回は私の座右の銘である、「言葉には力がある」について。

 

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■ 編集後記

このカバーノート、中にポケットもあり、いろいろ挟んでおける。

だけど、ゴムバンドで止められるので落ちない。

表のポケットは、スマホを入れるのにもちょうどいい。

システム手帳なんかより、薄くてジャマにならない。

確かに評価高いわけです。

カバーノート